脳神経外科用顕微鏡
ライカ マイクロシステムズは、最も複雑なマイクロサージャリー アプリケーションで脳神経外科医をサポートするための各種外科用顕微鏡ソリューションを提供しています。当社の最先端の脳神経外科用顕微鏡は、内蔵の蛍光フィルターや革新的な GLOW 800 拡張現実(AR)蛍光システムなど、信頼性の高い可視化を提供します。
これらは術者のニーズに適切に対応するように設計されており、明るい照明、アップグレード可能性、およびエルゴノミクスをサポートする調整可能な観察用アクセサリーを提供します。さらに、脳神経外科向けの当社ソリューションは、ヘッズアップディスプレイを備えており、難度の高い、新たな術式と脳神経外科における新たなアプローチを容易にします。
ライカ マイクロシステムズの担当までご連絡ください。ニーズとご予算に合った脳神経手術用手術顕微鏡について、専門的なアドバイスを提供いたします。
脳神経外科用顕微鏡のアプリケーション
脳神経外科医は、広範囲な外科手術を正確に行えるように術野および脳構造の微細な解剖学的細部を可視化できる手術用顕微鏡を使用して手術にあたります。
脳神経外科用顕微鏡のアプリケーションには以下が考えられます:
- 脳動脈瘤の修復
- 腫瘍切除
- 脳動静脈奇形(AVM)の治療
- 大脳動脈バイパス手術
- てんかん手術
- 脊椎手術
ライカの脳神経外科用顕微鏡は、拡張現実(AR)によって術者の視野を向上させる革新的で統合可能な技術を備えています。 血管手術においては、たとえば GLOW800 拡張現実(AR)蛍光システムにより、脳神経外科医は血流をリアルタイムで明確に可視化することができます。
脳神経外科用顕微鏡の課題
脳神経外科医は、微細な組織を移動させ、極めて重要な機能をもつ解剖学的構造の位置を特定しながら、深くて狭いキャビティ内の手術を行います。
十分な照明および被写界深度、十分に大きい、遮るもののない視野が得られることは、脳神経外科において顕微鏡を使用する際の重要な課題のひとつです。
神経血管手術において血流を同時かつ明確に可視化すること、および腫瘍切除手術において異なる種類の組織を判別することは、現代の脳神経外科の最も重要な課題のひとつとなっています。
最後に、人間工学が十分に考慮されていないと筋骨格痛 と生産性の低下を招きます。これは脳神経外科医が直面する重要な問題となっており、彼らの生活の質とキャリアの持続に影響を及ぼします。
脳神経外科用顕微鏡による拡張された知見
デリケートで複雑な脳神経外科手術の間、健康な脳組織を最適に保持することは、最も重要な課題のひとつです。画像ガイダンスによる手術(IGS)とロボット制御は、術中の外科的判断を容易にし、患者様がより良い結果が得られるようにアシストすることで、脳神経外科においてますます重要な役割を担うようになっています。
ライカは、主要なニューロナビゲーションシステムに対応する脳神経外科用顕微鏡を提供します。このシステムは、IGS システムを直接術者の視野内に表示、または 3D 4K モニター上に表示し、拡張された手術観察像を生成します。この最先端のテクノロジーにより、脳神経外科医は手術観察像から目をそらす必要がなくなり、効率的で中断のないワークフローが確保されます。
蛍光フィルターによる良好な観察像
ライカ マイクロシステムズは、蛍光顕微鏡技術分野のパイオニアであり、さまざまな医療用途向けの革新的な蛍光モジュールを開発しています。
M530 シリーズ*の手術用顕微鏡は、TriFluoro 技術を備え、医師が観察や判断する際にサポートします。TriFluoro により、最大 3 つの蛍光モードを 1 つの顕微鏡に組み込むことができます:
- FL560 蛍光フィルター:動脈瘤の修復時に、明確に識別された、高コントラストの蛍光領域と非蛍光領域を持つ、単一のリアルタイム観察像を得ることができます。
- FL400 蛍光フィルター**:このフィルターを 5 アミノレブリン酸(5-ALA)と組み合わせて使用すると、腫瘍組織と健康な脳組織を正確に識別でき、切除手術がサポートされます。
- FL800 術中血管造影モジュール:この機能を ICG 蛍光色素と組み合わせて使用すると、脳神経外科医は血流をリアルタイムで明確に可視化できます。
*TriFluoro と GLOW800 は PROvido では使用できません
** 製品に関する監督官庁の認可状況については、ライカ マイクロシステムズまたはお取引ディーラーにお問い合わせください。
ライカ脳神経外科用顕微鏡の適合性とエルゴノミクスの向上
ライカ脳神経外科用顕微鏡は、優れた操作性を提供し、長時間に及ぶ手術時に外科医および研修医に適切なポジショニングと、配慮されたエルゴノミクスを可能にします。
ヘッズアップディスプレイを介した 3D 外視鏡下手術における昨今の進歩は、脳神経外科の新時代到来を告げるものです。また、この手法は、術者の人間工学的ポジショニングを著しく改善します。ヘッズアップディスプレイにより、手術室の全員が 4K モニターで術者と同じ画像を 3D で見ることができ、教育および記録に役立ちます。
調整可能な脳神経外科用顕微鏡はさらに以下の機能を提供します:
- 顕微鏡を片手でスムーズに動かせる、位置決めの自由度と操作の容易さ
- 手術ごとの要求条件に応じて位置・角度が設定できる、調整可能な双眼鏡筒
- 手が届きやすく、直感的に操作できる顕微鏡コントロール(プログラム可能なフットスイッチとハンドルを含む)
- 耐振性 と堅牢な設計
その他の機器やテクノロジーとの統合
ライカは、効率の向上、中断のないワークフロー、および拡張された外科的知見を求める脳神経外科医のニーズに応えるために、脳神経外科用顕微鏡ソリューションと互換性のあるさまざまなアクセサリーを提供しています。
ライカ マイクロシステムズの ARveo および M530 OHX 脳神経外科用顕微鏡は、以下の先進的な装備・機能を提供します:
- GLOW AR プラットフォームによる拡張現実(AR)蛍光システム
- 主要なニューロナビゲーション プロバイダーの IGS システムの統合
- 蛍光フィルター FL560、FL400 および FL800
- CaptiView 視野内表示システムにより接眼レンズ内に直接、内視鏡および IGS 画像を表示
- 外視鏡下手術に適切な外部 3D 4K モニター
- イメージングおよび録画システム
- 多様な双眼鏡筒および対物レンズ
- ノンスリップ ハンドル
- スタンド付きモニター(各種サイズ)
脳神経外科用顕微鏡を選ぶ際に考慮すべき重要なこと
パワフルで、患者様に配慮した照明: 脳神経外科用顕微鏡の照明管理システムにより、非常にデリケートな組織に損傷を与えるリスクを回避しながら、深く狭いキャビティ内の作業が行えます。ライカの BrightCare Plus テクノロジーは、作動距離に関連して光量を制御し、敏感な組織を保護しながら適正な照明を確保します。
高い光学品質: 深い被写界深度、高分解能、すぐれた色再現性は、小さく複雑な解剖学的構造を正確に可視化するのに必要とされます。 ライカの FusionOptics テクノロジーは、狭いキャビティに完全に焦点を合わせた、深い観察像が得られ、再焦点合わせのために中断することなくシームレスなワークフローで作業が行えます。
オープンアーキテクチャとアップグレードの可能性: 脳神経外科用顕微鏡は、拡張現実(AR)に対応した可視化ツール、蛍光フィルター、レーザー、患者情報システム、ニューロナビゲーションシステム、内視鏡など、その他のテクノロジーや機器との統合オプションが用意され、長期的にお使いいただけます。
エルゴノミクスとフレキシビリティ: 調整可能な顕微鏡部品、およびヘッズアップディスプレイを使用した外視鏡下手術のためのオプションにより、手術時の適切なエルゴノミクスを可能にしています。