GLOW800 拡張現実(AR)蛍光アプリケーション
血管手術。 拡張現実
動脈瘤のクリッピングや脳動静脈奇形(AVM)の除去であれ、微小血管減圧術やバイパス術であれ、大脳構造と血流を明確に可視化し、評価する能力は、より良い手術結果を得るために非常に重要です。
GLOW800 拡張現実(AR)蛍光システムと ICG を使って、立体感のある、リアルタイムの血流画像によって拡張された、自然な色での大脳構造画像を見ることが可能です。
脳血管手術中に拡張された単一の画像を利用できることで、外科手術における利便性を体験いただけます。
単一の画像に脳血管領域のあらゆる情報を網羅
- ひとつのリアルタイム AR 画像により、白黒の血流ビデオと白色光による解剖学的な画像を呼び出して再調整する必要がなくなります。
- 鮮明な描出によって、周囲の穿通枝や小血管の障害や閉塞の可能性を低減するのに役立ちます。
- デジタル処理により 3D での深奥部の視認性にすぐれ、暗い周辺部がないため、クリアな空間感覚が得られ、血管の処置に役立ちます。
画像提供:Cleopatra Charalampaki, MD, PhD, Professor of Neurosurgery, Department of Neurosurgery, Cologne Medical Center, Germany
NIR イメージングと比較した場合の GLOW800 AR の利点
GLOW800 AR 蛍光アプリケーションで撮像した脳血管の血流の画像と、従来型の NIR(近赤外線)法で撮像した画像をこのビデオで比較できます。
ワークフローを中断することなく血流を可視化
白色光による顕微鏡画像と白黒の近赤外(NIR)ビデオを切り替えるために手術を中断する必要がありません
「なるほど、これが拡張現実というものかと思いましたね」と、
Raphael Guzman 教授は GLOW800 について語っています。
手術におけるベネフィット
GLOW800 AR アプリケーションによる可視化で、脳血管手術の各工程をサポートし、また術後のイメージングもサポートします。
たとえば動脈瘤のクリッピングの場合:
- 動脈瘤を自信をもってクリッピングするのに役立ちます
- クリッピングの位置と動脈瘤の閉塞を評価するのに役立ちます
- クリッピングした動脈瘤へとつながる近位および遠位のすべての血管枝が潅流されているか、血管の順行性の送血が行われているかどうか確認できます
- クリッピングによって、よじれや部分的な閉塞など周囲の血管の障害が引き起こされていないか確認できます
色を選択
疑似色は好みに応じて、組織に最適なコントラストに合わせて選べます。
柔軟な画像設定で重要な部分を確認
GLOW800 アプリケーションが提供する直感的な画像パラメータにより、血流と組織の灌流の可視化をカスタマイズすることができます。
GLOW800 アプリケーションで蛍光の強度、明るさ、しきい値を調整し、必要な画像を取得することができます。
脳動静脈奇形(AVM)、バイパス術、動脈瘤手術をはじめ、形成外科などその他の手術においても、最適な画像が得られます。
GLOW800 を高解像度 3D でご体験ください
チームの全員が3Dモニターまたは最大3台のMyVeoヘッドセットを使用して、共有のリアルタイムGLOW800 3Dビジュアライゼーションに参加できます。
チームの全員が3Dモニターまたは最大3台のMyVeoヘッドセットを使用して、共有のリアルタイムGLOW800 3Dビジュアライゼーションに参加できます。
簡単に設定して録画
チーム全員のためにHDまたは4K 3DモニターにGLOW800アプリケーションを表示します。その後、2Dまたは3D品質のビデオを簡単にキャプチャし、手術室外での後のレビューや教育に使用できます。
- 顕微鏡のハンドルやARveo 8のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の主画面を通じてワンタッチで録画を開始
- 顕微鏡のハンドル、フットスイッチ、またはARveo 8 GUIのクイックメニューを使用して、録画を簡単に再生およびレビュー
2D可視化は観察用のみであり、ヘッドアップディスプレイ手術には使用できません。
GLOW AR プラットフォーム:GLOW800 の背景となる技術
GLOW800 AR は、ライカ マイクロシステムズによるデジタルスペクトル検出技術に基づく GLOW AR プラットフォームを初めて臨床に応用したものです。
GLOW AR の洗練された画像センサーとアルゴリズムは、複数のスペクトル帯域の光を取得し、最適化し、合成します。その結果、自然な色で組織構造を見ることができ、蛍光強度を正確に表出します。