M822 前眼部および後眼部手術向け眼科手術顕微鏡
See well. Perform well.
主に白内障手術を行っているが、その他の前眼部および後眼部手術にも対応可能な顕微鏡をご検討されている場合、ライカ マイクロシステムズの M822 眼科手術顕微鏡がニーズにお応えします。
適切に可視化
透過率の高いライカの光学系とデュアル照明システムの組み合わせによって、手術を円滑に進めるのに不可欠な鮮明な画像が得られます。
デュアル照明システムは、特に白内障手術の効率向上のために有効です。このシステムは LED のメイン光源と、ハロゲンランプによる同軸レッドリフレックス照明から成っています。以下が可能になります:
- 患者様の眼が動いても、手術全体を安定したレッドリフレックス照明下で行うことができます。
- 前房の微細構造を識別でき、水晶体や皮質片を完全に取り除くことができます。
- 直接照明により最低限の光量レベルで作業できるため、手術中の患者のストレスが軽減されます。
- レンズの準備中にもフットスイッチまたはコントロールパネルから網膜保護機能を起動して、光量を自動的に低下させることが容易にできます。
ダイレクト照明方式とは?
M822 をはじめとするライカの眼科手術顕微鏡では、光源がオプティクスキャリアに直接組み込まれています。その他のシステムでは、光源は顕微鏡スタンドに組み込まれており、光は光ファイバーケーブル経由でオプティクスキャリアに導かれます。
ダイレクト照明方式のメリット
- メンテナンスコストの低減:光ファイバーは動かすことで折損する可能性があり、時間と共に光度が失われることがあります。光ファイバーの交換には相当の費用がかかります。光ファイバーを使わないことで出費を抑えます。
- 低照度:光源が術野の近くにあり、ライカの光学系の透過率が高いため、低照度でも明瞭な視野が確保されます。
- ストレスレベルの低下:眼科手術に必要な光量が減るため、術者にとっても患者様にとっても快適性が向上します。患者様の協力が得やすいことは術者にとってもメリットになります。
中断のないワークフロー
手術を始める前でも、手術室でのいくつかの要因がワークフローの円滑さに寄与します。
- 30 名までのプロファイルが登録できるため、術者それぞれのセットアップを迅速に行うことができます。
- 透過率が高く、深い焦点深度のライカ光学系と照明システムとの組み合わせにより、フォーカス再調整の必要が少なく、時間を節減できます。
- StepCycle 機能により、手術の各段階を通じて円滑な作業が可能です。嚢切開や水晶体乳化吸引などの間でも、照明、焦点およびズームのプログラム設定をフットスイッチで有効化することができます。
手術後はスイングアームを押し上げ、手術台の外へ向けて回すだけで、すべての顕微鏡機能を自動的にリセットすることができます。 顕微鏡は直ちに次の手術に使える状態になるので、リセットのためにスタッフの手を煩わす必要がなく、時間が節減されます。
各種眼科手術に適応可能な顕微鏡
眼科手術としては白内障手術が最も一般的と考えられますが、その他の疾患にも対応が必要です。
M822 は網膜や白内障に関連する下記のようなアクセサリーを容易に装着できるインターフェースを備えています。
- トーリックアイピース:白内障手術においてトーリック眼内レンズの挿入に使用
- ケラトスコープ:屈折異常に関係する眼の角膜曲率を定性的に評価するためのリング照明
- 網膜広角観察システム RUV800:網膜の正立像観察に使用
- Oculus SDI 4/ BIOM 5® システム:網膜手術に使用