M320 O 耳鼻咽喉科向け 4K カメラ付き手術用顕微鏡
医師の皆様と患者さんのために
耳鼻咽喉科では、小児を含め様々な患者さんを診なければなりません。敏感な部位を対象とするだけに、患者さんのストレスを軽減することは、重要であることは言うまでもありません。
M320 は次のような場面でサポートします。
- 深く狭いキャビティを明瞭に可視化することで、より詳細に観察可能
- 診断の説明に画像または動画を利用することで、患者さんとのコミュニケーションを強化
- 人間工学に基づく適切な作業姿勢を可能にすることで、快適性が増し、疲労を軽減
より詳細に観察: 観察すべき対象を捉える
顕微鏡によるビジュアライゼーション機能の強化で、深くて狭いキャビティ内をよりよく観察することができますので、 日々の診療の精度と効率の向上に貢献します。
- 2 つの LED 光路による均一な照明のため、鼓膜チューブ留置術や異物除去を行う際に深い管を十分に観察可能
- 優れた立体感と高倍率により、狭いキャビティ内でも器具の操作が容易
- 色の再現性に優れたパワフルな LED 照明により、組織の判別が容易
画像:耳鼻咽喉科での診断画像。画像提供:Prof. Dr. Thomas Linder(スイス、ルツェルン州立病院)
大切なことに集中するために
M320 では、観察のために不可欠な、焦点深度が深く、鮮明で明るいトゥルーカラー画像が得られます。
- 焦点レベルの切り替えが簡単かつ容易なため、効率と集中が維持できる
- 5 段階変倍ノブにより、ワークフローを中断することなく作業が可能
- 画像が鮮明で、4K 静止画や動画で記録もできるため、診察、診断および小規模の外来手術をより正確に行える
M320 による耳鼻咽喉科診断のサポート
Dr. Lucia Oriella Piccioni は、サン・ラッファエーレ大学(イタリア、ミラノ)の耳鼻咽喉科医です。
耳鼻咽喉科に顕微鏡は必須と考えており、顕微鏡によって耳鼻咽喉科治療の精度が向上すると述べています。
彼女は M320 手術用顕微鏡を耳鼻咽喉科診断のために日常的に利用しています。
患者さんとのコミュニケーションを強化
耳鼻咽喉科を受診するときは、子供もその両親も、緊張するものですが、 M320 と内蔵 4K カメラによってコミュニケーションを強化することができます。
- M320 耳鼻咽喉科用顕微鏡の多様なビジュアライゼーシ機能により、患者さんとのコミュニケーションが容易に
- 患者さんが小児の場合、診断の説明に画像を用いれば、親子とも理解が容易に
- ライブ画像または動画を用いながら治療ステップを説明することで、患者さんの未知への不安を和らげることができます
高解像度の 4K 画像は容易に PC へ転送でき、患者さんのカルテにアーカイブすること、治療記録の作成に利用することができます。
Leica View アプリによる観察、記録および共有
- M320 顕微鏡からのライブ画像をモバイル機器へストリーミング可能
- モバイル機器から静止画および動画を直接キャプチャー可能
- 記録された静止画および動画は顕微鏡の SD カードギャラリーからアクセス可能
- データをモバイル機器にダウンロードして手元に常備し、画像を用いた患者さんとのコミュニケーションに活用
Leica View アプリは無料でご利用いただけます。iOS 用は App Store から、Android 用は Google play からダウンロードできます。
オプションの WiFi ドングルの併用が必要です。現行世代のモバイル機器へのストリーミングの解像度:720p30
クリアな画質で記録可能
自由度の高い画像取得・表示方法
- 動画または静止画取得を開始するには、リモコンまたは直接、顕微鏡から操作可能
- 4K モニターで画像を患者さんと共有し、診断の説明や治療法の選択肢の説明に活用できる
画像の転送および保存が容易
- 4K クオリティの静止画や動画を SD カードに保存し、コンピュータに簡単に転送可能
- USB 接続により、画像を PC に直接転送し、患者さんのカルテに保存することで容易に呼び出しが可能
専門的な知見を共有
情報共有の必要性が増すにつれて、外科的診察・処置の情報を共有し、記録する機会も増えてきています。
- 超高解像度画像は他の先生方および患者さんとの知識の共有に役立つ
- 明確で真正な知見の共有
- 静止画および動画をトレーニングや説明用に、論文、さらにはウェブサイトやソーシャルメディアなどにおいても活用
快適性が向上
人間工学に基づいた顕微鏡設計により、耳、鼻、咽喉のどのような診療でもより正確に効率良く作業できます。
快適なポジションで座って作業できます。ライカ マイクロシステムズではユーザーの体格、専門分野、作業上の好みに応じて選択できる対物レンズ、双眼鏡筒などの人間工学に基づいたアクセサリーを取り揃えています。
また、自由度の高い画像取得・表示オプションは、リモコンでも、直接顕微鏡上でも、あるいは Leica View アプリによっても実行できます。
快適な作業ポジションで効率向上
快適なポジションで作業できます。ライカ マイクロシステムズではユーザーの体格、専門分野、作業上の好みに応じて選択できる双眼鏡筒を取り揃えています。
双眼直鏡筒 - 標準姿勢で快適に作業できる角度固定の鏡筒
30°~150°の動きが可能な双眼鏡筒 - 鏡筒角度を 30°~150°の範囲で変えることで、人間工学的により適正な作業姿勢を選択できます
180°の動きが可能な双眼鏡筒 - さらに広範囲に鏡筒角度を変えて快適性、柔軟性を向上させることができます
フォーカスを維持
オプションの M320 用マルチフォーカス対物レンズを用いると、診察・治療中にさまざまなフォーカスレベルに素早く簡単に切り替えることができます。
調節ノブの微動動作により、作動距離を 200~300 mm の範囲で調節するだけで済み、焦点合わせの時間と労力が節減できます。
- 中断なく作業を続けられるため、効率性と集中力を維持
- 姿勢を頻繁に変える必要がなく、快適な作業姿勢を維持することが可能
- 調節ノブを右、左、または中央に配置することが可能
衛生対策を強化
医療分野では衛生が極めて重要です。診察室を清潔に保つため、M320 は容易にクリーニングできるように表面が滑らかに仕上げられています。ハンドルは取り外して滅菌することができます。
- 医師と患者さんとの物理的距離を広げ、治療に起因する飛沫への暴露を低減
- 顕微鏡の抗菌コーティングにより、衛生面を強化
- ケーブルが埋設され、表面が平滑なため、M320 のクリーニングが容易
- ハンドルなど、取り外し可能な部品は堅牢な素材で作られているため、定期的なオートクレーブ処理またはその他の滅菌処置に対応
理想的な作業スペースを設計
M320 は堅牢であると同時に自由度が高く、様々なユーザーの好みや診察室の設備に適応できます。
- 天井、床あるいは壁面設置などのスタンドを選択可能
- 垂直アームまたは傾斜アームを選択可能
- 観察時の作業の好みに合った接眼レンズを選択可能
- ケーブル内蔵のため操作が容易
- 調整が容易で、顕微鏡の位置を正確に定めることが可能
さらに、LED 照明のため、費用のかかる光ファイバーやケーブルを交換する必要がなく、ランニングコストが低く抑えられます。