THUNDER モデル生物
THUNDER モデル生物を用いると、発生生物学・分子生物学研究を目的に、素早く簡単に 3D 観察することができます。Computational Clearing によって構造の細部まで明瞭な画像が得られます。ライカ実体顕微鏡の性能と使いやすさはそのまま、フォーカスアウトしたぼやけた情報に悩まされません。
THUNDER モデル生物は、ショウジョウバエ、線虫、ゼブラフィッシュ、植物、マウスなどの研究に最適な装置です。試料のスクリーニング、位置探し、画像取得が 1 つの装置で実行可能です。ワークフローを単純化し、モデル生物の全体像から微細な領域まで観察することができます。
ボケ無く細部まで鮮明な画像
このシステムを用いれば、貴重なモデル生物から最大限に情報を引き出し、驚くほど細部にまで到達することが可能です。THUNDER モデル生物の画像品質は従来の実体顕微鏡と比較にならないほど、圧倒的な向上を見せます。THUNDER は不必要なバックグラウンドを取り除き、必要な細部シグナルを保ちます。
たとえば次のようなシーンで、有意義な結果を速やかに取得します:
- 遺伝子導入されたモデル生物の特性評価
- モデル生物のリアルタイム観察
- 神経ネットワークの発達の研究
大型のモデル生物を最適な生理学的条件下で画像取得
2 つの世界を最善の状態で:THUNDER モデル生物は、従来は広い視野では光学的にセクショニングする方法でなければ実現できなかったような高い画質を実現できます。この強力な組み合わせによって、大型の試料を生きた状態で、かつ最適な生理学的条件下で観察することが可能になります。生物の動きを止める必要はありません。
より一層の洞察を得ることで生体現象の理解を深めることができます。優れた光学系と、ボケた信号を除去することで、魚の全体積にわたって z スキャンが可能となります。必要な情報は一平面の画像だけ。これ 1 枚で素早く結果が得られます。
THUNDER モデル生物の大きな視野で取得した全体像から、細部を正しい前後関係で観察することができます。Instant Computational Clearing によって z スタック画像が高速で得られ、高感度のカメラを用いて生理学的条件下での検出を行うことができます。
E12-14 マウス胚(野生型)のニューロン伸長の評価(ニューロフィラメント:赤標識)。マウスを ScaleS 試薬により透明化。データ提供:Yves Lutz 氏(IGBMC イメージングセンター、フランス)
With the help of Instant Computational Clearing, I can already localize and evaluate certain signals in brain regions.
新しい領域の探求
THUNDER モデル生物によって、生きたままモデル生物の特定部位に関するスクリーニングと記録作成が容易になります。ペトリディッシュでもマルチウェルプレートでも、モデル生物画像が直接取得できます。オプションの対物レンズ(2 倍、補正環付き)を用いれば、水中の試料にも焦点を合わせて鮮明に観察できます。そのままの観察が可能なため、部位の摘出や薄切標本作成の必要はありません。
発達、運動、反応を見るにはモデル生物のタイムラプス観察が重要です。THUNDER を用いれば、カメラの速度によりリアルタイムに解像度の高い画像が得られます。
深い洞察をもたらす THUNDER
実体顕微鏡に典型的な大きい作動距離を活用できます
THUNDER モデル生物では、従来不可能であった z スタック画像が作成できます。サイズの大きなオルガノイドはもちろん、透明化の有無に依らずマウスの器官をペトリディッシュ上で直接観察できます。その結果は極めて貴重な印象深いものとなります。
デプレッションスライドに載せた直径約 150 µm のオルガノイド。実体顕微鏡と高分解能対物レンズ(FluoCombi III)による画像(左)と THUNDER モデル生物による画像(右)。THUNDER システムにより鮮明で分解能の高い画像が得られます。
THUNDER モデル生物の利点
Leica のプロダクトマネージャーが THUNDER モデル生物の主な利点をご説明します。