EM GP2 自動プランジ凍結装置
EM GP2 の最新バージョンは、「ユーザーと共に、ユーザーのために」という基本理念に基づき、性能とフレキシビリティを実用的な方法で融合させています。
EM GP2 は、電子顕微鏡グリッド上の液体または非常に薄い試料を、自動ブロッティングによって余分な液体を取り除いた後、液体エタンなどにプランジ凍結させます。
凍結までのあいだ、試料は温度と湿度が制御された環境チャンバーで維持されます。温度は +4°C から +60°C まで、湿度は室内湿度から 99% まで調整可能です。
ユーザーの安全性
単粒子解析とクライオ電子線トモグラフィーのための安全で再現性の高い試料作製が行えます。
- 専用液化装置により、二次寒剤の充填を素早く簡単に、かつ安全に行うことができます。
- 二次寒剤の位置を動かすことなく、環境チャンバーのみを移動します
試料の安全性
- ドライ窒素ガスフロー環境
- 予冷されたグリッドボックス付き搬送容器を用いて、試料を液相で保管・搬送することができます
- カスタマイズされたアダプターを使って、自動プランジ凍結装置 EM GP2 からさまざまなクライオ TEM に最適で安全に試料を搬送することができます
液体または極薄試料の作製
水性および無機溶媒中の生物学的懸濁液や工業用エマルションなど、クライオTEM用に非晶質凍結試料を作製するために、ベアグリッド法が用いられます。
再現性
EM GP2 自動プランジ凍結装置でグリッドを再現性高く、安全に凍結。
- センサーブロッティングにより、グリッド上の薄膜の厚みを均等にし、完璧な画像結果をもたらします
- 二次寒剤の温度安定性
- 温度と湿度が管理・維持された環境
数分のうちに再現性のある結果を得ることができます
顕微鏡写真 A および B は、 20,000倍 (A) および 39,000倍 (B) の公称倍率で撮影された微小管の画像(多孔性カーボン膜の孔内)。氷に外来性の汚染はなく、プロトフィラメントと個々のチューブリンサブユニットが微小管の長さに沿ってはっきりと見える。
画像提供: Guenter Resch博士(Nexperion e.U. - Solutions for Electron Microscopy)、 Thomas Heuser 博士, Marlene Brandstetter 氏(Biocenter Core Facilities GmbH, ウィーン)
接続性
いつでもどこでも接続できることは、今日では当然のことです。
ライカマイクロシステムズは電子顕微鏡用試料作製システムを接続し、ワークフロープロセス全体で試料を保護することを可能にします。
フレキシビリティ:
EM GP2 自動プランジ凍結装置は、お客様のニーズに応じて、各種のブロッティング法とパラメーターを用いて個別にプログラムすることができます。
- センサー制御によるブロッティング
- 自動または手動によるシングル、ダブル、マルチブロッティング
- 環境パラメーター - 温度と湿度
- ブロッティングパラメーター - プレブロット、ブロット、ポストブロットの時間、ブロットおよびプランジ後の搬送ポジションの調整