THUNDER 3D 生細胞および 3D 培養細胞
THUNDER は幹細胞、スフェロイド、オルガノイドなど、高度な 3 次元培養アッセイのためのソリューションです。
THUNDER はライカの革新的技術である Computational Clearing を採用しています。フォーカスの合っていない部分をリアルタイムに除去し、従来の蛍光顕微鏡観察で 3D サンプルを効果的に観察します。高感度、低光毒性、低褪色の最適条件下で処理能力の高さが発揮されます。
統計学や作業効率において発揮する高い処理能力
3 次元培養アッセイの自動化により、次世代疾病モデルの研究が効率的に進められる THUNDER を使えば、肺オルガノイドのような大きなサンプルでも鮮明な像が取得できます。さらにこの自動化によって、複雑な実験でもユーザーの手を煩わせることなく簡単に実施することができます。
その結果:
- 信頼性の高いデータを短時間で取得します
- 全体の作業効率がアップします
- 統計処理が一層スムーズとなり、より良い結果が得られます
インタラクティブイメージ:培養皮質ニューロン。緑:β-III-チューブリン、 青:核。
直径 21 µm のボリュームを持つサンプルから 59 枚のスタック画像を THUNDER 3D 培養細胞で取得。RAW データと THUNDER Large Volume Computational Clearing を用いて得られた画像とを比較。
データ提供:FAN GmbH(ドイツ、マグデブルク)
最適な生理学的条件 - 最小の露光
3 次元培養で意味のある結果を得るには、実際の生理学的条件に従うことが必要です。典型的なパターンとして、自然状態に近い環境で細胞を研究する実験条件の最適化として、光量を最小にする、露光時間を最短にする等があります。
THUNDER 3D 生細胞および 3D 培養細胞は、励起用に最適化されたハイエンドのナローバンド LED 光源を使用することで、この条件を満たしています。また、高感度の sCMOS カメラは量子効率が最大 82% に達し、低光量・短時間露光でも有効な画像情報を取得できます。
サンプルの露光量をさらに限定するため、照射は画像取得の間だけ行われます。カメラのシャッターは高速(切り替え時間 20 µs)の Lumencor LED 光源と同期しており、光退色を最小限に抑えています。
ゼブラフィッシュの脾臓の成長
THUNDER 3D アッセイイメージャーは成長中のゼブラフィッシュの脾臓内のアルファ細胞(GFP-グリーン)およびベータ細胞(mカーディナル-レッド)の明確な識別を可能に。
ブルー(ヘキスト)、グリーン(GFP)、レッド(mCardinal)のチャネルでイメージングされた150イメージのz-スタックはすべてのチャネルを合わせて1分以内で完成。
試料内の生理学的条件は、フォトブリーチを最小限に抑えることで保たれ、高性能イメージングおよび高いデータ処理能力を実現することで、ワークフロー効率の改善につながります。
画像提供:Radhan Ramadass and Yu Hsuan at the Max Planck Institute for Heart and Lung Research, Bad Nauheim (Germany)
生命と同じ速度で画像を取得 - 細胞内プロセス
生命現象は高速です。特に細胞においてはそうです。最先端の生細胞イメージング実験のほとんどは高速のシステムを必要とします。
THUNDER 3D 生細胞および 3D 培養細胞は、広角かつ高感度の sCMOS カメラをベースとする強力な蛍光システムです。
THUNDER 3D 生細胞および 3D 培養細胞では、その感度の高さにより、秒間最大 90 フレームのデータ取得が可能で、細胞内の高速の現象を画像化するのに好適です。厚さのある 3 次元細胞クラスター内部でもボケのない画像が迅速に得られます。外部フィルターホイールによる高速切り替え(27 ms 以下)により、複数の波長を用いる実験でも高速の現象を観察することができます。